乱太郎と一緒に寝るという約束が出来上がった当日、あみだくじにより共に寝ることに決定した伊作は、いそいそと乱太郎に声を掛けた。


「さてじゃあどうしよう。乱太郎、こっちにくる?」

「わーい!行く行く!!お邪魔しまーす!」

「じゃあ私達も部屋に戻ろう」

「おう」


乱太郎が布団を抱え伊作が掛け布団と枕を持ってやると、乱太郎の部屋に集まっていた仙蔵、小平太、長次も揃ってゾロゾロと各部屋に向かう。
途中仙蔵におやすみなさいを言い、優しく指で髪を梳いて貰って別れ(結局文次郎には会えなかった)、また途中で小平太と長次におやすみなさいを言い別れる。
長次には頭を撫でてもらい、小平太はギュウーっと乱太郎を抱きしめていった。
次の瞬間には長次と伊作から突きをくらい、部屋に戻った筈の仙蔵の棒手裏剣まで飛んできていたが。
まぁ宝禄火矢でなかっただけマシか。


「はい到着~」

「わーい!って、いさちゃん!!」

「なに?」

「この部屋のどこにわたしの布団を敷くの?!」

「あ」


自分たちの部屋が今どういう状態にあるか、伊作は乱太郎と一緒に寝られるという喜びにすっかり忘れていた。
そこは留三郎が持ち込んだ修理前の道具やら、伊作の薬や医療道具が散乱している上に、調合中の薬や骨格標本のコーちゃんが居るという状態で、どう考えてもあと一人分の布団が敷けるような余裕は無い。


「長屋のお引越ししてまだ一週間なのにもうこれか。五年の時も凄かったけど、より酷いんじゃないの?」


はぁあー、と感嘆にも溜息にも聞こえる声を上げて、乱太郎は部屋の中をぐるりと見回した。


「いやぁ、お互い委員長になったら余計色んなものが増えちゃって」

「それに衝立もあるし、これじゃここでわたしが寝るのは無理じゃない?」

「え?!」

「はい?」

「だ、大丈夫だよ乱太郎!片付ければぜーんぜん大丈夫!」

「そう?無理しなくてもわたし」

「大丈夫!ねっ!!!!!」

「う、うん」


乱太郎がとんでも無い事を言い出した!と大慌てで片付けを始める伊作。
夜中だというのにドッタンバッタンとあちこちを引っくり返すその音に、乱太郎はついさっき別れてきたばかりの同級生達に迷惑がかかってないかしら?と少し心配になる。
何をどうしておけば良いのかもよく分からないので手伝いもそこそこにしか出来ないが、チョロチョロと動き回り二人で片付けをしていた時、同室である食満留三郎がようやく帰ってきた。


「……夜中に何やってんだ?伊作。乱太郎まで」


御尤もである。


「あのね、わたしが一人で寝るの寂しいって言ったら皆が一緒に寝てくれることになったの。今日はいさちゃんとお留さんのお部屋にお邪魔することになったんだ~、でもこれじゃお布団敷けないから片付け中」

「は?」

「あ!お留さん、嫌だった?!そういえばお留さんと文さんには了解とってなかったんだ」

「留三郎と文次郎なら反対するわけないから大丈夫。それより乱太郎これ、ちょっと持っててくれない?」

「うん?良いよ」


乱太郎に色んな走り書きがしてある覚書きの束を渡すと、留三郎の腕を引っ掴んで部屋の隅へ連れて行く。


「どういう事なんだこれは!」

「乱太郎がようやく一緒に寝てって言ってくれたの!ちょっと揉めたけど乱太郎が三人で寝たいっていうからそれぞれの同室毎、代わり番こに寝ようねって事になって、今日はその初日で僕達が一緒。まさか嫌とか言わないよね?!」

「……言うわけないだろ」

「だよね。じゃあこの話は終わり」


こそこそと話している二人が気になるのか、さっきからこちらを見ている乱太郎に「ごめんね」と言いながら覚書の束を受け取ると、留三郎も良いって、と笑顔を見せた。


「大丈夫?お留さん」

「あぁ、今伊作から事のあらましは聞かせて貰った。乱太郎、寂しかったなら早く言ってくれりゃあ良かったのに」

「いくらお留さんがわたしに甘くても、六年生にもなって一人寝が寂しいなんて言うの恥ずかしいじゃない。仙ちゃんが何でも聞いてやるって言ってくれたからやっと言えたんだよ」

「あぁ、はいはい」


ぷぅーと頬を膨らませ、少し恥ずかしそうにする乱太郎に留三郎の顔まで緩くなる。
この同級生は年齢の割に幼い印象を受けるが、それを嫌悪したり煩わしく思ったりする事なんて全く無かった。寧ろその言動が可愛らしくて、ついつい甘やかしては仙蔵に叱られているくらいだ。(自分はそんなに甘やかしているつもりは無いのだが……)
仕方ないなぁと笑みを浮かべ、留三郎が乱太郎の頭をわしわし撫でていると


「はい、そこまで」


伊作が二人の間に割って入ってそれを止めた。


「お前……」

「乱太郎独り占め禁止!」

「何言ってるの、いさちゃんたら」

「良いの。乱太郎、あっちの片付け手伝ってね」

「はーい」

「うんうん」


そう言って乱太郎の手を取り引っ張って行ってしまった。
伊作は乱太郎に対する依存心が一等強いな、留三郎はそう思い苦笑を漏らす。
自分を含め同じ組に所属していて、しかも彼等は委員会まで同じなのでほぼ一日を共に過ごしている。にも係わらず、伊作は常に乱太郎の傍に居たがった。
一旦外へ出ると小平太と共にいけどん状態になってしまう乱太郎に置いていかれ、その度に「待ってよ乱たろーーー!!」と焦って追いかけて行くのも良く見られる光景だ。


「やれやれ」


今も二人仲良く並んで、というか伊作が乱太郎の傍にぴったりとくっ付いて片付けをしている様に、留三郎は何とも言えない気持ちで頭を掻いた。



それから三人で片付ける事約二時間か、一向に片付かない部屋に乱太郎がとうとう音をあげてしまった。


「もうヤだー。やってもやっても終わんないよー」

「でもでも、ほら、これで衝立が動かせ」

「ないよな」


散乱していたものを籠や葛籠に放り投げ押し込み、床に積んであった書物や道具を片付けて、それでもまだ一人分の布団を敷く余地はおろか、衝立を移動する場所もない。


「これ終わるまでやってたら夜が明けちゃうよぅ」

「確かになぁ」

「でもそれじゃあ乱太郎の寝る場所が」

「だからね、わたし」

「駄目だよ乱太郎!」

「え、あぅ」


一緒に寝るの止めるとか絶対言わせないから!と言外に含んだ伊作がピシャリと止めると、乱太郎はそれ以上何も言えなくてあうあうと口を閉じる。
しかしこの部屋の惨状を見る限り、今夜一晩で後一人分の寝場所を作るのは到底無理なお話しではなかろうか?
留三郎は再びぽりぽりと頭を掻くと、「あ」と声を上げた。


「ふぇ、おとめさん?」


欠伸をかみ殺して、乱太郎が留三郎を見上げた。


「乱太郎、俺の布団で寝るか?」


不純な動機など一切ない、単なる思いつきで出た言葉だった。
一向に片付かない部屋、目の前には眠たそうにしている同級生。
だったら自分の布団で寝かせてしまえば良いではないかと、本当にただ単にそう思って口からでた言葉だったのだ、しかし


「ちょっと留三郎!!何言ってんの?!」


それを伊作が黙って許すはずも無かった。


「どう考えてもこの部屋に乱太郎の布団を敷くのは無理だろ。片付けも今夜中には絶対終わらないだろうし、何より乱太郎がもう限界みたいだしな」

「うん、ねむい……」

「じゃあ僕の布団だって!!」

「お前の布団の周り、薬学やら何やらの書物類で埋まってるだろ。どう見てもお前一人が寝転んだら限界じゃねぇか」

「う……」


反論の余地なし。確かに自分の布団の枕元には書物や覚書がまだまだ積み重なって置いてあり、それをどかしてもまだ調合用の道具やら薬草やら、何ならたった今調合中の薬なんかが点々と置いてあってとても危ない。
自分は慣れているから良いけれど、ここで初めて寝る乱太郎には少し難易度が高いかもしれない。
そもそも片付けが中々終わらない理由は多分に伊作の持ち物による所が大きいのだ。
下手に動かすと薬草が混ざってしまうとか、粉にした薬が舞い上がってしまうとか、煮詰めている最中の薬があるからそこは駄目だとか、主に道具ばかりで片付けやすい留三郎の持ち物と違って非常に神経を使う上に中々片付かないものばかりだった。


「お留さん、良いの?」

「ああ、乱太郎が嫌でなければ俺は全然構わないぜ」

「イヤな訳ないじゃない。わーい、お邪魔します」

「えー、乱たろぉ」


いそいそと枕を抱えて留三郎の布団へと向かう乱太郎に、伊作は泣き出しそうな情けない声を上げる。そんな同級生の声に乱太郎は


「五年生の時みたいに三人並んで寝たかったね」


とちょっと残念そうな顔をした。
そして衝立の向こうで留三郎の布団に枕を置いてポスポスと形を整えると、そこからちょこっとだけ顔を出してにっこりと可愛く微笑んだ。


「らんた、!!」

「おやすみなさーい」

「えぇぇええええ」

「うるさいぞ伊作!乱太郎が寝られないだろ!!」


もうもう、あまりの可愛らしさにぎゅううう!っと抱きしめてやろうか、と思ったのに。
乱太郎は良い子の見本みたいな挨拶をするとバフッと布団を被ってしまった。
それに抗議の声をあげる伊作と、叱り飛ばす留三郎。
伊作は一瞬苦虫を噛み潰したような顔をしたが、乱太郎が寝入るのを邪魔するのは確かに本意ではない。なのでそれ以上声をあげるのは止める事にした。
しかしこれでは伊作の腹の虫が治まらない。
その時だ、この同室が忘れているであろう事を真正面からぶつけてやろう……という少し意地の悪い考えが頭を過ぎった。
若干黒い笑みを浮かべると、留三郎に向かってチョイチョイと手招きをする。


「何だよ」


まんまとこちらにやって来た留三郎に、ちょっと耳貸してと耳打をする仕草をして、それから小さな声で


「留三郎。君、今夜一晩乱太郎と同じ布団で過ごすんだって事失念してないだろうね?可愛い乱太郎に何かしたら六年生全員が黙ってないからね」


と言って、もう一度ニヤリと黒い笑みを浮かべた。


「――?!」


途端、顔を真っ赤に染め上げて挙動不審になった同級生に伊作は笑いが止まらない。
この同級生はそういう事をすぐ忘れて世話を焼くのだ。
六年生の中で一番初心なくせに、想い人(こういう事をいうのは何とも胸糞悪いが仕方ない)と同じ布団に入って眠れる訳がない。


「明日は校外演習だからね、格好悪い所を見せたら乱太郎に笑われちゃうよ」


今夜一晩の寝不足くらいでそんなヘマするような学年ではないが、そう言っておけば余計な精神的圧迫をかけられるだろうという伊作の真っ黒い思惑の元出た言葉だった。


「お前……二重人格か!」

「僕が今優しく出来るのは怪我人と病人、それから乱太郎だけだよ」


基本的には優しく気遣い屋の伊作も、乱太郎が絡むと別の人格でもいるんじゃないかと思わせるような事を平気でやらかすから怖い。


「冗談はともかく、乱太郎に何かしたら新薬の実験台になってもらうからそのつもりでね」


そう言うと、チラリと乱太郎を眺めて静かに微笑む。
今までの黒い笑みは何処へやら、その辺の女子が見たら卒倒するんじゃないかという位の甘い微笑みだ。


「じゃ、おやすみ!」


そしてすぐに、若干「チクショー」的な響きを含んだ挨拶を残して衝立の向こうへと消えて行った。


「お、やすみ……」


それ以外に何を言えばいいのか、留三郎は衝立の向こうで伊作が乱暴に布団に包まる音を聞きながらそう返すと、改めて自分の布団に視線を寄越して再び焦り出した。


(何が冗談はともかくだ。しかし、そうだった。乱太郎が俺の布団で寝るって事は、俺と乱太郎が同じ布団で寝るって事じゃねぇか!どうすんだよ……!!)


自分も六年生、十五歳の男だ。
それなりに知識もあるし、そういう授業も行った。
色事に対する課題だってあったのだし、こういう事には一応慣れているつもりだ。
いや、慣れているつもりだった。
でも考えたらそれらと今の状況は全てが違い過ぎる。
今までのそれはあくまで「授業として、課題として」であって、頭で考えても心で考えるような状況では無かった。
しかし今は、この状況は違う。
同じ布団に入るのは乱太郎、猪名寺乱太郎なのだ。
ドジで阿呆で手がかかる、大事な誇るべき同級生で、そして自分の大切な想い人。


(っマズい、これは本当にマズイ)


先ほどの自分に「もう少し良く考えてから発言しろ!」と言ってやりたい、心の底からそう思った。
しかしずっとここでこうしている訳にもいかない。
伊作が言っていたように明日は朝から校外演習の予定があるのだ。
課題が盛り込まれた大事な授業になる事は間違いないので、今日の疲れを明日に持ち越すことはなるべく避けておきたい。


(でも、でもそこには……!!)


まんまと伊作の策にハマっている留三郎である。
勇気を振り絞って(?)この布団に入れば良いだけだ、でもやっぱりそれは……と乱太郎の枕元でうんうん唸る。
そんな留三郎の気配を察しているのだろう、衝立越しに伊作がしてやったりという笑みを浮かべているのが感じて取れた。


(あんの二重人格がぁ!)


ちょっとばかり拳を握ったところで


「とめ、さぁん?」


と半分寝ている乱太郎に名前を呼ばれた。
寝ぼけ眼でこちらを見上げ、うにゅうにゅと舌ったらずに名を呼ぶ乱太郎の姿に一瞬にして心臓が早鐘を打ち始める。


「まだ、寝ないの?だめだよ。あ、したもあさから、演習なん、だから」

「わ、分かってるよ」

「わかってるなら、早くねないとダメ。とめさぶろ、はい、ここ来て」


布団を僅かに捲り、ポフポフと自分の隣を叩く。
それに戸惑いを隠せないままアワアワしていると、今度は乱太郎が自分の手を取ってグイと布団の中に引っ張った。


「とめさ、ここぉ、くるの!」

(っあー、もう本当にコイツは―!!)


分かった、分かったからと観念し、バクバクと破裂しそうな心臓を押さえてそろりと乱太郎の隣に体を横たえる。
瞬間、乱太郎が自分の肩口に顎を乗せて子供のようにヘラリと笑った。


「えへへ、お、とめさぁん」


よっぽど嬉しいのか、その体勢のまま再び眠りの中へ落ちていこうとする乱太郎に、留三郎は慌てて声をかける。


「おい、乱太郎。このまま寝たら首が疲れるだろう」


そう言って肩に手を当てると、閉じかけていた乱太郎の瞼がまた重そうに動いて数回瞬きを繰り返した。
そのまま少し、肩に当てられた手に首を傾げていたが、次の瞬間留三郎の思惑とは全く違う方向で返事が返ってくる。


「おとめさ、手ぇひえちゃった?さむいと寝られない、よね。わたしがあっためてあげるね」

「は、何を」


―― ぎゅう――


「?!」


僅かばかり冷たかった留三郎の手に、体が冷えたのだと判断した乱太郎がぎゅう、と抱き着いてきたのだ。


「乱、乱太郎」


慌てて彼の名前を呼ぶも、乱太郎はにこりと笑みを浮かべて既に半分以上眠りの中に落ちてしまっている。


「おとめさん、これ、で寒くないよ。あったかいね」

「ちょ、」

「おやすみぃ、おとめさ……良い夢、みてね……」


それ以上は耐えられなかったのだろう、乱太郎は言いながら夢の中へ落ちて行ってしまった。
ほにゃ、と崩れた笑顔のままで、後はスースーと静かな寝息が部屋の中に響く。



(勘弁してくれ―!!)


心臓は破裂しそうだし、顔から爪先から熱くて堪らないし、留三郎はこれじゃあ絶対に眠れないじゃないかと頭を抱えたかった。
が、この状態では寸分も体を動かすことなど出来ない。
動けば乱太郎がまた目覚めてしまうかもしれないし、それより何より自身に力が入り過ぎて動かすことなど到底出来そうになかったのだ。
しかし、留三郎も男、そうは言っても思っても、恋情募る相手からこんな風に体を寄せられて何も考えない訳ではなく……


(少し、だけ)


この子を抱きしめたい。
そう思って腕を僅かに動かした時


「留三郎ー、覚えといてよぉーーー」


地を這う様な声がしたと思ったら、衝立の陰から伊作が血涙を絞ってこちらを睨んでいた。


「こえーよ!!」

「許さないー、乱太郎にギュウして貰って寝るなんて絶対に許さないからねーーー」

「これは不可避の事態だろっ!?」


あくまで小声で、乱太郎を起こさないようにだが延々遣り合ってしまって、結局その夜は乱太郎一人が熟睡をした形となった。
翌朝、留三郎に引っ付いたままの状態で眼が覚めた乱太郎は(どうやら何だかんだで留三郎が離さなかったご様子)「ごめんね、重かったでしょ?」と謝りながら若干疲れた顔をしている二人に首を傾げた。
それでも「おはよう」と笑ってくれた二人に乱太郎は極上の笑顔を浮かべて飛びつくと、それを受け止めてくれた伊作に「そういえばね」と再び首を傾げた。


「なぁに?」


昨夜から引きずった恨みや妬みは何処へやら、飛びついて来た乱太郎の軽い体をさりげなく抱きしめながら伊作が笑う。


「あのね、昨日言えなかったんだけど」

「うん」

「このお部屋がダメなら、わたしの部屋に来ればって言いたかったんだけど、イヤだった?」

「は、え」

「いさちゃん全然言わしてくれなかったからさ」

「いや、あの。そ、そうだったの」

「うん。もしイヤじゃなかったら、今度はわたしの部屋で寝ようね!そしたら三人並んで寝られるよ」

「は、え。うん、そうしようねぇええ」

(……馬鹿)


結局自分の行いで留三郎に美味しい状況を作り出してしまったのか、と体の力が抜けまくった上に泣きそうになっている伊作と、それに米神を押さえる留三郎、そしてそれに益々首を傾げる乱太郎。
こうして乱太郎と共に過ごす夜、は組の初日が終わったのだった。



さて明日はろ組の二人の番だが、一体どんな夜になるのやら。



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